車種:スズキ エブリイワゴン
走行距離:12万km
過去のATF交換履歴:不明
まだ長く乗りたいので、リフレッシュ整備ご希望
コンタミチェック(ミッション内部摩耗度チェック)実施:レベル2.0
多少のリスクはあるが、作業可能のレベル
※内部の摩耗が激しい場合は、作業をお断わりする場合も。
まずは、オイルパンのドレンコックから、廃油の抜き取り
どろどろのATFが出てきました。
マグネット周辺にしっかりと、鉄粉が付着しています。
指ですくうと分かりますね。
オイルパンには、2個のマグネットが付いていますが、
オプションで、マグネット追加も可能です。
よりよく、鉄粉を寄せ集めます。
外したストレーナと新品のストレーナー
汚れ具合が一目瞭然ですね。
オイルパン同様、細かな鉄粉汚れが確認出来ます。
新品のストレーナのフィルター部を拡大してあります。
なかなか見ることのない内部の状態ですね。
過走行車は、内部に付いているフィルター部品を新しくした上で
内部の鉄粉を除去した上での交換が必須です。
鉄粉は完全に除去された状態でオートマ本体に組み付けます。
1回目の圧送交換は、洗浄用として、捨てオイルになります。
良質なフルードを入れるのがBESTですが、
エコノミーなアイシン製フルードを使うことも可能です。
ご予算とお車へのこだわりに応じて、ご提案いたします。
左側の画像:新油モニター
新しいフルードは、きれいな赤色。
洗浄用のフルードは、お値打ちなアイシン製フルードを使用
右側の画像:クリーニング中のフルードモニター
トランスミッション内を循環しながら、充填されます。
真っ黒なフルードが、少しずつ赤色に代わっていきます。
トルクコンバーター内部の隅々に残ったフルードをごっそり
除去します。
圧送交換2回目 充填
左側の画像:新油モニター
新しいフルードは、きれいな薄緑色。
充填用のフルードは、ニューテック製フルードZZ-52 化学合成エステル系
※重量のあるお車は、ニューテック製NC-65がお薦めです。
走りがガラッと変わります。耐久性も抜群!
充填するフルードで走りにかなり差が出ますので
交換後の体感度をしっかり感じたい方は、是非高級フルードをお薦めします
右側の画像:クリーニング中のフルードモニター
1回目の圧送交換である程度、きれいになりましたので、黒さはなくなっています。
1回目の赤色のフルードが新しいフルードでさらにクリーニングされて
きれいになります。
油量は自動的に調整なれながら、抜き取りと給油を繰り返し、
きれいにしていきます。
トルコン太郎により、全自動で
【廃フルードを抜き取り、新フルードを圧送して注入】
を繰り返しきれいにします。
今回、1回目 アイシン製フルード8L
2回目 ニューテック製フルード8L
合計16Lのフルードを使用しています。
場合によっては、3回行う場合もあります。
過去の交換履歴で変わります。
定期的に交換された場合とそうでない場合とで異なります。
今まで一度も交換してない場合は、
フルード量が多いほど、圧送交換のクリーニング効果は高くなりますし、
多量のフルードを使た方が、愛車にとってはとても良いです。
最後に、超お薦め添加剤【SOD1PLUS】を給油します。
これは、オプションですが、当社としては標準設定にしたいぐらいです。
新車時に入れる方も見えます。内部をコーティングのように保護しますので
長寿命化します。 お車を大事にされている方は皆さん、入れてます。
ATF交換は、大きく分けて
”循環式”による交換 全量の30%程度の交換率
”圧送式”による交換 全量の95~99%の交換率
があります。
”循環式”は、走行距離が少ないうちや、定期的に交換している、
前回、圧送交換でごっそりきれいになっている場合です。
”圧送式”は、過走行車、交換履歴が分からない場合などはもちろんのこと
距離が少ないうちこそ、お薦めします。
距離が少ない場合は、オイルパン脱着清掃やストレーナ交換までは不要で
フルード交換のみでOKです。
お車を大事にされている方は、
新車購入後、すぐにSOD1PLUSを給油して、ミッション内部を保護させます。
または、1万㎞未満で、フルード交換+SOD1PLUS給油
※現在、持ち込みでの整備、修理は行っておりません。
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